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ラッコミュニケーションでおなじみのメンメちゃんの飼主、ラッコミさんから、文章をお借りしました。
昨年、メンメちゃんを亡くされた経験を「ラッコミュ」というコンテンツに書かれておられます。
大切に育てたうさぎさんとお別れしなくてはいけなかった飼主さんのお話を知ることは、大変大切で貴重な事だと思い、
特別寄稿という形で、うさネットでご紹介させていただくことになりました。

以下、ご紹介文の編集はうさネットでさせていただいたものです。


【最後の寝顔 】

先ほどからずーっと、まだ、ぬくもりの残るメンメをのぞき込んでいる。
きれいな幸せそうな顔だな。
みんなにも見せてあげたいくらい。

なかなか閉じなかった目も撫で撫でしていると 気持ち良さそうな眼になって 今はもう、安らかに眠っている。
「気持ちいい?メンメ・・」 目を細めた気がした。 最後まで、親ばかだな。

朝、目覚ましが鳴って、 メンメの呼ぶ声で目が覚めた。
く〜く〜って、か細く鳴いて・・ 飛び起きて、サークルを見てみれば、 きちんといつものように、寝姿になっているが どこか違う・・あっ・・顔が横たわっている!

私が 顔を近づけると、虫の息で、「く〜く〜」って2回鳴いた。
あわてて、主治医を呼んでからメンメのそばに行くと、また、「く〜く〜」って2回鳴いて、 「えっ・・」っと思っている間に
す〜っと息が遠のくように止まっていった。

夕べは、飲めないお酒を少しだけ飲んで、ぐっすり寝てしまったので、鳴いているのに気づかなかったのだろうか・・・。

最後に私にかけてくれた言葉は、何だったのだろうか・・・。

4歳からの闘病生活を乗り越えてから、私を悲しませてはいけないとメンメが思っているのではないかと、常々、感じていた。
たぶん、大きな出来事をうさぎと乗り越えてきた経験のある飼い主の皆さんは、同様に感じたことがあるのではないだろうか。

野菜の食べ方が少ない時、ちぎって口元に持っていくと、 仕方なさそうに、でも、しっかり、食べてくれ、
「これで、満足?」
とでも、言いたげに私を見上げた。干し草を食べないと心配で、ケージを覗いていると、ちらっと見て、 「ほら、食べるから安心して・・」とおもむろに 食べ始めてくれた。

糞が柔らかいと心配していると、かっ飛ばしながら、まん丸糞を していく「大丈夫だよん〜」 ・・・・。
安堵している私を横目で見ながら、「面倒なやつだな」って 思いながらも、うれしそうに目を細めていたように思う。

私は、自分の失態でメンメに大きな苦労をさせてしまったので、 2度とないように注意深く見守っていた。
メンメがいかにも気分の良い顔を向けると、その日一日 幸せだった。

当初、5歳を目標にしていたので、メンメを励ますつもりで 「もうすぐ、5歳、メンメ、がんばるんだよ」と声をかけていた。
今思えば、勝手な目標だったな。
いつも、いろいろ叱咤激励する私に応えてくれていた。

そんな私を観察し、いつの間にか、私が何をしたら喜び、悲しみ、騒ぎ、怒るのか、習得していたのだろうな・・きっと。

そうして最後の勝手な目標は10歳だった。
でも、9歳過ぎて体が効かなくなっていく メンメを目の当たりに見て、この夏の始め、初めて、弱気なことを言った。
「メンメ、無理なくいこうね。私のこと気にしないでね。 10なんて、数字はどうでもいいからさ」
「もう、がんばれなんて言わない。ゆっくり、老いを楽しもうね。」

それから2ヶ月あまり、毎日、α波でリラクゼーション効果のあるというクラシック音楽をメンメと聴いていた。
静かな時間だった。

初めて、力を抜いてメンメとコミュニケーションが取れた気がした。
今思えば、以前のように強きでいっていれば・・メンメが応じてくれたかも・・と思うと、どちらが良かったのか、よくわからない。

きれいな死に顔だ。

前の日、あんなに気丈に走っていた・・。
野菜もガツガツ食べて、糞もころころで、水も飲んで、 でも、ここ数日、どことなく体に力がなく、よそよそしく、眼が緊張していた。 撫で撫でも強要しなかった。
ここ数日、心配だった。

まさか、、死んじゃうなんて思わなかったよ。

きのう、少しでも食欲がなければ、夜中に先生を呼んで 大騒ぎするのを知っていたのかな。
いやだったんだね、きっと。
静かに看取ってもらいたかったのかな。

最後まで、メンメに気をつかわしちゃったように思った。

異常に気づいた瞬間に先生を呼んでしまっていたので、 息をひきとったすぐ後に先生が着いた。
先生には、何回も助けてもらって、最後まで世話をしてもらった。
ここ数日も往診にその都度、来てもらって・・・・ 先生も泣いていた。
丁寧に感謝の気持ちを述べた。
最後まで、迷惑かけてしまった。

体も本当にきれいだ。
一進一退ながら、腰が立たなくて、排泄物でくさかった時も あったし、その都度、きれいにしていたのが ここ数日間は、腰も立って、自分で排泄できていたので 今朝もきれいなままだ。
きれいに死ぬのは、難しいと思う。
最後は決めたね、メンメ。


少し、ケージ内を片づけてみようと思った。
前の夜あげたブロッコリが、かじりかけで落ちていた。
そのブロッコリを手にとってみたら、急に無性に 腹が立ってきた。
おもむろに投げつけたら、突然、ブロッコリが 無性に、いとおしくなって拾い上げた。
メンメの最後の食事かもしれない。

数日経った今も、メンメのなわばりを片づけることが出来ない。
どうしてなんだろう。さあ!って背中を押しても、 力が入らない。

最後の飼い主としての仕事なのに。

最後のメンメの暮らしの匂いがたまらない。
それにしても、メンメの最後の言葉はなんだったのだろう。
私との最後のコミュニケーション。 数日、ずーっと、考えていた。

知人や家人は、「ありがとう」じゃないのって言うけど ピンとこない。
「じゃあね、さようなら」う〜ん。
言いそうだけど 違うような。
「遅いよ」憎まれ口はメンメの信条だけど、なんか、違うな。
ずーっと、考えていた。

「はっ」とした。
途端に私の心臓は、びくんとし、いきなり慟哭した。
「10歳まで生きられなくて・・ごめんね。」 これだと確信した。

最後のメンメのやさしさに触れて、心が打ちのめされそうだった。
用もないのに「メンちゃん」って呼ぶのが癖になっている。
今でも、大きな声でメンメを呼ぶことがあるけれど、徐々に、ため息に変わりつつある。
家族の中心にメンメがいた。 どこをどう埋めていいのか。

これから、家人との距離感も変わってくるのだろうか。
家にメンメがいないので、外に出る機会が増えるのだろうか。
何かの最後は、何かの最初でもあるんだよね。
そうして、少し、時間が経って・・・・、

最後のメンメの言葉は、”うさぎ語”なのだし、私が感じるすべての意味を含んでいるのではないか・・・と思い始めている。
「ごめんね」も「ありがとう」も「遅いよ」も「さようなら」もすべて・・・・・・。
今、愛しいメンメに触れることは出来ないけれど、これからは、”メンメを感じる”ことで、満足していこうと努めているわたしです。

ラッコミさん、ありがとうございました。
メンメちゃんのご冥福をお祈りいたします。


ラッコミさんのホームページはこちらから。

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